足の裏の感覚は歩行や立ち上がりに必要不可欠!
脳出血や脳梗塞の後遺症に、感覚障害があります。病気の場所によって感覚障害が見られる体の部位は異なりますが、足の裏の感覚が感じにくくなるケースは非常に多いです。
運動障害と比べると、歩行や立ち上がりにおける重要度は低そうに見えますが、全くもってそんなことはありません。
足の裏の感覚がわからないと、以下のようなことが生じます。
1.安定して立っていられずふらふらする
2.麻痺側の下肢で支えるのが怖い
3.砂利やでこぼこ道などの不整地やお風呂を歩くのが怖い、不安定
もしこれらの症状がみられたら、それは足の裏の感覚がわかりにくいからかもしれません。
そんなあなたに足の裏の感覚が感じやすくなる自主リハビリをご紹介します!
担当の理学療法士や作業療法士と相談しながら行なってください。
まずは足の裏に触れてる感じから
1つ目の自主リハビリは、感覚のベース【触れているのがわかるようになる】を目的に行います。
足の裏が床に着いてるのかどうか、また着いているのがわかりやすいのはどこかを知っていきましょう。
1.椅子に座って行う
2.床にボールペンやビー玉など硬くて小さい物を置く
3.置いた物を踏むように、ゆっくりと足を乗せる
4.物が入っている場所がわかったら目で見て確認する
ポイント
◯ ゆっくりと乗せるだけで絶対に踏みつけない!
◯ できれば置く前に足の裏のどの辺に物が来るのかを想像して、物が当たるところに集中しながら足を物に乗せると、より効果が出やすいです
◯ 足をゆっくりとおろしていくときに、足の裏のどこかが床に着いたら「今、〇〇が床に着いた」と口にだすと、感覚がわかりやすくなってきます
体重の量を足の裏で感じる
2つ目の自主リハビリは、足の裏の感覚の大切な役割【体重が乗っている量がわかる】を目的に行います。麻痺側の足の裏の感覚だけでは判断せずに、非麻痺側の足の裏の感覚も感じながら体重を均等に載せれるようになりましょう。最終的には、安心して麻痺側に体重をのせれるようになることを目指します。
1.手すりや壁など支えられる物の近くで立って行う
2.非麻痺側に体重を乗せたところから、少しずつ麻痺側に体重を移動する
3.麻痺側の足の裏に体重が乗ってくる感じに集中する。わからない場合は、非麻痺惻の足の裏の体重が減っていく感じに集中する
4.左右にゆっくりと体重移動を繰り返して、体重の増減を足の裏で感じる
ポイント
◯ 非麻痺側の足の裏の感覚を参考に麻痺側の感覚に集中してみてください
「これくらい体重移動したから、こんな感じがするはず…」みたいな感じです
◯ 体重量の変化を感じられるようになりたいので、ゆっくりと行なってください
◯ 立っているときにふらつく場合は、何かにつかまって行なってください
リハビリはいろいろと組み合わせると効果的
リハビリにはいろいろな方法がありますが、それぞれ得意・不得意な対象があります。
いろいろなリハビリを組み合わせることで、より効果が出ることがほとんどです。自分に合っているリハビリを見つけて、楽しくリハビリを続けることが大切です。
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