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「自費(保険外)のリハビリについて知りたい」
「公的保険(主に介護保険)のリハビリとの違いについて知りたい」

自費(保険外)リハビリは約11年前に東京都で始まった新しいサービスです。始まった当時から保険外リハビリの最前線で100,000件を越えるリハビリを私は行ってきました。今では数名しかいない経験の長さでパイオニアと周囲から言われています。
そんな新しい保険外リハビリなのでまだまだ知らない人も多く、聞いたこともない人も少なくありません。

【自費(保険外) リハビリ】とインターネットで調べると「公的保険が使用できない民間のリハビリ」と出てきます。保険が使えない分、自分で負担する額が多いため【自費リハビリ=高額】だけ気になってしまうと思います。
ですが保険外リハビリでずっと働いてきた私からすると、メリット・デメリットがいろいろあり必要としている人に伝わっていないなと感じています。

そこで全国各地に急増している自費リハビリについて、パイオニアの理学療法士だからわかる情報を元に、
・保険適応のリハビリ、特に介護保険のリハビリとの違い
・プラシムのリハビリと他の自費(リハビリとの違い
などなど解説していきます。

公的保険のリハビリテーション

病院で行う医療保険でのリハビリ

リハビリテーション(以下、リハビリ)は病気や怪我が原因で今まで通りの生活が送れなくなった状態から戻るために行うこと全般を指していて、普段も使われる言葉として身近になっています。
理学療法士(Physical Therapist:PT)、作業療法士(Occupational Therapist:OT)、言語聴覚士(Speech Therapist:ST)が専門家として病院で入院中の患者や外来患者にリハビリを実施します。

医療保険でのリハビリは病院やクリニックで行われ、医師が診断をした後に「リハビリが必要だから実施してください」とリハビリテーション科へされる指示によって医療保険を使用してリハビリを行うことができます。

1.医療保険のリハビリで知っておいて欲しいポイント

◯ 1つ目の特徴:負担額

医療保険を使用すると、3割などの定められた割合の金額を負担すれば実施できる点です。
そのため健康保険などの保険料を支払っていれば、治療にかかったお金は全額支払わなくて良いため負担額は格段に安くなります。

◯ 2つ目の特徴:疾患別

疾患(病気)の種類によって金額が変わる点です。(図1)
下の図をご覧ください。脳血管疾患は脳梗塞や脳出血、運動器は骨折、廃用症候群は長期間寝ていたことで身体機能が落ちている状態を指します。
このようにリハビリが必要になった病気によって金額が大きく異なります。
診療報酬では、1点=10円で計算されるため、脳血管疾患では2,450円になります。これは1単位(20分)の金額のため40分リハビリを行なった場合は4,900円、60分では7,350円になります。

図1 疾患別リハビリテーション点数表簡易版(令和2年)

◯ 3つ目の特徴:量と期間

保険で行えるリハビリの量と期間は法律で決まっています。
例えば脳卒中などの脳血管疾患では脳卒中と診断された日から180日を超えると、医療保険を使用してのリハビリはほぼ行えなくなります。

医療保険でのリハビリの3つの特徴

1、負担額:保険を使用して一部負担でリハビリが受けられる

2、疾患別:病気によってリハビリの金額が変わる

3、量と期間:医療保険のリハビリはできる期間が決まっている

2.医療保険のリハビリの限界

これら3つの特徴からある問題点が浮かんできます。それは「保険適応の期間を終えてもリハビリを続けたい場合はどうすれば良いのでしょうか?」
自費でリハビリができなかった10年前は、リハビリをもっとしたいのにもうできない状態でした。長期間リハビリが必要な脳卒中後遺症に悩まれている方にとっては、リハビリの選択肢がないことは大きな問題です。
特に脳卒中の後遺症は、回復期の病院のリハビリだけでは満足のいく改善は難しく退院後もリハビリが必要な人が多くいます。ですが自費リハビリが始まる前は、病院のようなマンツーマンでのリハビリができる【場】すらない状態で、退院後は介護保険で回数や内容が限られるリハビリを行うしか選択肢がありませんでした。
このように医療保険では解決できない問題があり、これは介護保険でのリハビリでも同じです。

介護保険のリハビリテーション

介護認定を受けると使用できる介護保険ではリハビリや看護などのサービスが受けられます。リハビリは主に介護老人保健施設やデイケア、訪問で実施され、ケアマネージアーが作成するケアプランに組み込まれます

介護保険のリハビリで知っておいて欲しいポイント

◯ 1つ目の特徴:マンパワー

病院のリハビリと比べるとPTOTSTが圧倒的に足りておらず、マンパワー不足はリハビリの量の低下を招いています。

◯ 2つ目の特徴:点数による制限

介護保険は点数制になっており介護度によって持ち点数が定められているため、使えるサービスに限界があります。
そのため本当はリハビリをやりたいのに看護や入浴などのサービスで点数を使い切ってしまい、ほとんどリハビリが出来ないことも少なくありません

◯ 3つ目の特徴:リハビリの目的

介護保険でのリハビリは医療保険のリハビリとは役割が異なります。病院は退院するために必要な能力の獲得が目的ですが、一般的に介護保険で行われるリハビリは生活の維持・向上が目的となります。このリハビリの目的の違いはリハビリの内容に反映されますので、「病院の時とは違う」と感じられる方も多いようです。

介護保険のリハビリのポイント

1 マンパワー:人員が不足していることが多く、週に1〜2回、1回20〜40分しかリハビリできない
2 点数制限:サービスを使うときに必要な点数が足らずそもそもリハビリが出来ない
3 目的:リハビリの目的が維持改善であり満足できない

自費(保険外)のリハビリ

ここまで説明した通り保険でのリハビリには課題があります。この保険ではカバーできない当事者や家族の悩みを解決すべく始まったのが、自費リハビリです。
【もっとリハビリしたい】【維持ではなくもっと良くなりたい】希望に応えるためにリハビリができる場が自費リハビリです。

自費でリハビリを行う施設は、理学療法士や作業療法士とマンツーマンでエクササイズできるジムのような施設をイメージするとわかりやすいと思います。そのため自費リハビリは医療行為ではなくトレーニングジムと同じ立ち位置となり保険は適応されません。

自費(保険外)リハビリのメリット・デメリット

そんな自費リハビリのメリット・デメリットは次の通りです。

メリットデメリット
・期限や回数に制限が無い
・自由度が高い
・負担額が高い
・施設によってリハビリの内容や質が違う

メリットについては他の自費リハのホームページでも書かれていますが、制限がないことです。
自由度も高くニーズに合わせて様々なサービの提供が可能です。

一方で最大のデメリットはやはり金額です。保険でのリハビリの3割負担と比べてしまうと高く感じますが、10割負担の時の金額と比べるとそんなに変わりません。
もう1つのデメリットは施設や会社によって質や内容が全く違う点です。
病院や施設でのリハビリの経験のみで自費リハビリを行うと様々な問題が生じ、質の高いリハビリの提供はできません。自費リハビリを選ぶ最大のポイントは価格ではなく担当のスタッフの経歴です。自費リハビリの経験が浅いと改善の予測が難しく、その場しのぎのリハビリになりがちです。
プラシムではたくさんの方がサービスにご満足いただけているように、しっかりと価値を感じられる質にこだわったサービスの提供にこだわっています。

プラシムのリハビリ

保険外リハビリは【自分や家族の希望を叶えるための場】とプラシムでは考えています。自分の希望が介護保険のリハビリで叶えられるのか、それとも保険外リハビリじゃないと叶えられないのかを見極めることが大切です。

最初にご紹介した通り自費リハビリは急増しています。その結果、自費リハビリのリハビリの質の低下が問題になってきているのが現状です。リハビリの質は療法士個人の技術や知識に大きく左右されるため、在籍している療法士がどんな人かがとても重要です。理学療法士一人一人が確かな実績があり、リハビリが顧客一人一人の症状や希望に合わせてカスタマイズされた内容なのかがとても重要です。

どうしても値段に目がいきがちですが、リハビリはもともと医療なので技術量を最も大切にすることをお勧めします。
自費リハビリのご利用を考えている人は、検討中の店舗や施設のスタッフ一人一人の紹介があり、どのような実績や経歴を持っているのかを見ておくことが大切です

自費リハビリが始まった当初は、介護保険との併用を勧めていてそれは今でも変わりません。ですが介護保険でのリハビリでは叶えられなかった目標が自費リハビリでなら叶えられた人を大勢見てきた今では、介護保険ではなく自費リハビリを受けた方が良い人がいると考えています。特に【改善】を目指す人は自費リハビリを検討することをお勧めします。

自費リハビリで重要なのは、金額ではなく【実績】と【療法士の技術】です。特に専門的な内容の施術を高いレベルで行える自費リハビリは数%と非常に少ないため、まずは実際に体験することをお勧めします。