原因追求型アプローチ
プラシムのリハビリは【原因追求型アプローチ】といい、体と脳の状態を解剖学・生理学・神経学に基づいて分析し症状の原因を明確にしてから的確なリハビリを行います。病院や介護保険で一般的に行われる【動かないから動くまで練習する】リハビリとは根本から異なる方法なため、高い学習効果が期待できて改善を目指せます。今まで行ったことのないリハビリの方が改善効果期待できることは様々な研究からも明らかになっています。

目に見えてる症状は氷山の一角
脳卒中後の「動かない・感じない」原因は麻痺だけだと思っていませんか?
実際はその原因は多岐にわたり麻痺が原因ではないことが多くあります。今までの患者様に動かない原因が麻痺ではない可能性を指摘すると驚かれ、改善の可能性があることに涙を流された方までいらっしゃいました。それくらい麻痺は大変で改善を切望されている方が多いのです。
一般的な【誤解】によって「動かない(感じない)から自分は麻痺がある」と思われがちですが、神経学や脳科学から〈人が動く・感じるために必要な機能や能力〉をもとに【どうして動かないのか】の原因を突き止めリハビリを行います。これが原因追求型アプローチの最大の特長です。
症状の原因がわからずにリハビリを行うと意味のないリハビリになってしまう点です。リハビリの方法が間違ってしまうと本来改善できる症状でも全く変化が見られません。改善の可能性を高めるためにも原因を見極めてリハビリを行うことが重要です。
原因を見極めるためには、たくさんの専門的な情報が必要です。
・脳梗塞・脳出血の程度や損傷部位
・運動障害の種類
・感覚障害の種類
・高次脳機能障害
・痛み
・年齢、性別、住環境
これらを問診をはじめ専門的な検査・評価を実施して収集した上で分析し、リハビリを行うのがプラシムの原因追求型アプローチです。

リハビリプログラム
あなたのお悩みに適したリハビリプログラムを提案します
利き手となることが多い右手・上肢のリハビリを高次脳機能障害を考慮しアプローチします
歩行獲得を目的としたリハビリを下肢・体幹を中心にアプローチします
失語症・失行症を中心に高次脳機能面へアプローチします
プラシムの
原因別アプローチ
プラシムの原因追求型アプローチでは、脳卒中による後遺症を原因から分析し3つの方法でアプローチしていきます。どの原因がお悩みの症状と最も影響しているのかを追求し、各原因別のリハビリを提供し改善を目指します。



疾患特異的な原因
プラシムでは右片麻痺を専門としているため、失語症や失行症などの高次脳機能障害の症状も対象としています。
右片麻痺の症状の原因として最も多いのが脳梗塞や脳出血による後遺症が直接的な原因の場合で以下のようなものがあります。
・脳梗塞による血流不全による脳の神経の損傷
・脳出血による血液の圧迫による脳の神経の損傷
・損傷部位と機能的に連結する脳部位の機能不全
この場合の症状としては以下のようなものがあります。
・麻痺(運動・感覚)
・失語症、半側空間無視などの高次脳機能障害
ご病気が原因の症状には、各疾患で効果が認められている(論文で効果が報告されている)方法でアプローチします。
認知神経リハビリテーション
認知神経リハビリテーションはイタリアで発祥した治療理論です。プラシムの理学療法士はイタリアで直接研修を受けており病院ではなかなか受けられない本格的なリハビリを実践しています。
リハビリの例
動作改善に必要な運動学習を促すために、感覚に集中し質問に答えることで思考していきます。専用の道具を使用して、自分では気付けない身体や運動の癖に気付くことで「どうすればもっと楽に、上手く動けるか」「どうすれば出来るようになるのか」を学習していきます。訓練に効果が実証されているイメージを用いるため、改善効果も期待できます。
さらに「患者自らが思考する」ことで改善をしていくため、脳卒中後の高次脳機能障害にも対応しやすく【言語・身体】という垣根を超えた全体的な施術が行えます。


専用の道具・教材を用いた
高次脳機能障害へのアプローチ
失語症以外にも、手や足の動きに影響する高次脳機能障害があることが研究からわかっています。
専用の検査や評価を行いできない原因を分析した上で、高次脳機能障害へのアプローチが必要な場合は専用の道具や教材を使用して行います。
感覚障害の改善が
右片麻痺では非常に重要
左脳が司る言語機能は感覚機能と深く関係しているため感覚障害の改善と言語機能の改善は切っても切り離せません。プラシムでは感覚障害の改善実績が豊富な理学療法士が在籍しているため右片麻痺の改善に必須な感覚障害も対象としています。
2次的な要因
脳血管疾患の後遺症である麻痺や高次脳機能障害がある中で生活していると、脳や体には大きな負荷がかかります。また病前と比べて活動量が減ることで様々な問題が生じます。2次的に生じる症状として以下があります。
・持久力、体力の低下
・手足のむくみ
・筋量の低下
・注意機能の低下
・イメージ能力の低下
これら2次的な症状と疾患特異的であるご病気が原因の症状と複雑に絡まり合って動きにくさを引き起こします。プラシムでは2次的な要因により生じた症状には次の方法があります。
物理的な刺激を用いたコンディショニング
専用の道具に加え、市販の機器を使用して電気刺激や振動刺激を用いて行います。痛みや筋緊張異常、また運動麻痺まで幅広い症状に効果が期待できます。
市販の機器を使用することでご自宅で自分だけでも行えるため自主トレーニングとして継続的しやすい方法です。
脳と体の癖
様々な原因で生じる症状が見られる中で生活をしていると、自分なり(自己流)の動き方が染み付いていきます。プラシムでは【動きの癖】に分類して動作学習を目的にプログラムを組みリハビリを進めていきます。癖が見られやすい症状としては次のようなものがあります。
・上肢を動かす時の肩の力み
・立ち上がる時に健側に体重が片寄る
・歩く時の分回し様の振り出し
・感覚障害の負の学習
これらの症状は個別性が非常に高い部分になります。癖が影響している症状にはプラシムのプログラムでは次の方法があります。
バランス練習
獲得したい動作に必要なバランスを的確に選択してプログラムを作成し実施します。
・ 前庭系を中心とした平衡機能
・ 足の裏の感覚と足関節の運動
・ 視覚・体性感覚の感覚統合
・ 深部感覚などの固有感覚
バランス能力向上に必要な機能を1つずつ評価しアプローチします。
実動作練習
セラピストが介助しながら実際に動作を行うことで、動作に必要な筋力や感覚の獲得や動作方法の学習など幅広い効果が期待できます。自主トレーニングとの親和性も高いため、施術の効果を持続し生活に汎化する効果もあります。
特に屋外歩行や通勤練習など1時間では収まりきらない練習は自費リハビリでしかできません。また環境を設定し練習することでより高いリハビリ効果が期待できます。