リハビリテーション(以下、リハビリ)には、たくさんの方法があります。『リハビリと言えば筋トレ』と言われるくらい、多くのリハビリで導入されている筋力トレーニングも、筋力増強理論に基づいたリハビリの方法の1つです。私がメインで行っているリハビリは、『認知神経リハビリテーション(以下、認知神経リハ)』です。
本記事では、この認知神経リハについて簡単に紹介した後、実際どんなリハビリなのかについて書いてます。ぜひご参考ください。
認知神経リハビリテーション
認知神経リハビリテーションはもともと、【認知運動療法】という名前でした。イタリアで提唱されたもので、約20年前に日本でも行われるようになり現在では大阪に専門の病院があるくらい浸透してきています。
人の動きは【運動】と【感覚】に分けることができます。リハビリでは動かす練習を中心に行いますが、感じる練習を中心に行うことは多くはありません。ですが運動を調節するためには感覚は必須です。もし関節の動きを感じる感覚がなかったり、触れてる感じがなかったら人はスムーズに動くことがとても難しくなってしまいます。そのためPlusimでは、運動と感覚を分けてリハビリをするのではなく、動きながら感じる・感じながら動くリハビリを行います。
認知神経リハでは【行為とは知ることである】とされています。行為とは【目的のある動作】で、例えば「水を飲むためにコップに手を伸ばす」「トイレに行くために歩く」などです。ただ手を伸ばしたり、歩く時とは脳の働きが違います。日常生活では目的のない動作はほとんどないため、リハビリでも最終的には行為の改善を目指すことが大切です。
コップに手を伸ばすを例に考えてみます。次の2つようなことを知らなければなりません。
1.コップの位置:目で見て知る
2.自分の動き:深部感覚(関節が動いた感じ)で知る
行為をするためには環境を捉えて動く必要があります。リハビリでは体を動かす練習だけではなく環境や今の自分の体に合わせて動かす練習が必要になります。認知神経リハでは、筋力トレーニングや運動に加えて、動いた時の感覚にも集中します。
Plusimのリハビリのご紹介
Plusimのリハビリは、基本目を閉じた状態で療法士が利用者様の体を動かすところから始めます。体の状況に応じて一緒に動かしたり、自分で動かしたりしながら進めていきます。
写真をご覧ください。
療法士が左手を動かして、何番に触れたのか質問します。脳卒中になると、感覚が鈍くなり自分の手がどこに動いたのかわかりにくくなることがあります。もしその状態で手を上げようとすると、必要以上に力が入ったり、自分の思ったところに手がいかなかったりと日常生活でたくさんの問題が生じます。
そのため、まずは手を動かされた時に何番に触れたのかがわかるようになることで、動かす準備をしていきます。人によってはそれだけでも手の力みがなくなるかたもいらっしゃいます。
この他にもいろいろな道具を使用してリハビリを進めていくのが最大の特徴です。もちろん運動や実際に動作を行っていただく動作練習を並行して実施していくことで、最大限の効果を目指します。
脳卒中は脳の病気です。痛みも脳に2次的に影響を及ぼし、心理面へのリハビリが必須です。約10,000回の実績に基づいたリハビリをぜひご体験ください。
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