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痛いときこそ運動が大事

足腰が痛いと動きたくありませんよね。横になったり座ったりして過ごすことも多くなります。ですが、身体を動かさずにいると、いろいろと悪いことが起こります。体力が落ちるのはもちろん、関節が硬くなったり筋が伸びにくくなったり…。
これとは別に、運動をすると痛みが改善する報告もたくさんされています。つまり、『痛い時こそ運動が大事』なんです。以前は【痛い=安静】が主流でしたが、今は最低限の安静をとることが重要です。過度な安静は体に悪影響を及ぼしますし、そもそも安静が必要ではないこともあります。この記事では、運動と痛みについて書いていきます。

※ここでの痛みは怪我などの【急性痛】を除いた痛みを指しています。

なぜ運動は痛みに良いのか

痛みに対するリハビリテーションにはたくさんの方法と手段があります。その中でも、最も多く行われているのがマッサージです。特に、肩こりや腰痛といった【病院に行くほどではないけど辛い】レベルの痛みには、1番にマッサージが浮かぶのではないでしょうか。マッサージは気持ち良くて楽にはなりますが、また肩が凝ったり腰が痛くなったりしてしまいます。これは、原因の解決にはなっていないからです。

ズキズキ、ヒリヒリ、ガンガン、痛みの表現がたくさんあるように、痛みにはいろいろな種類があります。同時に、気持ち良い痛みや嫌な痛みなど、気持ちの面でも痛みは一筋縄ではいきません。痛みがあるとなんだか元気が出なかったり、落ち込みやすくなります。せっかくのお出かけも、足が痛いと憂鬱になってしまいます。この痛みが2〜3日で良くなる痛みなら、また今まで通りの生活に戻れますが、身体の退行変化(老化)が進んだ高齢者や、原因のわからない痛みを持つ慢性疼痛患者はそうはいきません。マッサージで一時的に改善してもまた痛くなるのと同様に、原因解決する必要があります。そのためには、運動(動く)必要があるんです。

少し専門的な話になりますが、人は脳の中に自分の身体が再現されています。本記事ではこの身体を、【脳の中の身体】と呼びます。
脳の中の身体は、何かに触れたときに感じる感覚(表在感覚)や動いた時に関節で感じる感覚(運動覚)から作られています。また特徴の1つが、感覚が入ってきたら常に更新されていくのが特徴です。つまり、動けば動くほど脳の中の身体は新しくなり、今の自分の体と一致していきます。
もし痛みがあったらこの脳の中の身体はどうなるのでしょう。ポイントは2つです。

1. 痛みが脳の中の身体に刻まれる
感覚の1つでもある痛みも脳の中の身体の更新に影響を及ぼします。例えば【膝が痛い】時には、脳の中の身体では【膝は痛い関節】と更新されて痛みが出ない動き方を無意識で行う手助けをします。

2. 動かさないと脳の中の身体に刻まれた痛みが…
1で書いたように、脳の中の身体に痛みが刻まれた状態で運動をしないと、本来動くことで感じる感覚が入ってこないため更新がされません。つまり、骨折や傷はもう治っているのに脳の中の身体には痛みが残っている状態になります。

脳の中の身体の視点から考えても、動くことが大切なことはお分かりいただけたかと思います。このことに加えて、関節を動かさないと痛みが出現することが報告されていたり、運動しなければ筋力低下を招いたりと運動はとても大切です。でも、痛みがあるのに運動するのって大変なのは当然です。なので、最後に運動のポイントをご紹介します。

運動のポイント

痛みがある中で行う運動には、気を付けるポイントがいくつかあります。

1. 痛みを我慢して運動しない

痛みを我慢して運動すると、悪化したり運動が嫌になったりとあまりいいことがありません。

2. 活動量をまずは意識する

座っている、横になっている時間を少しずつ減らしていくことが大切です。

3. 楽しくやる

【リハビリ=辛い】はもう古いです。いろいろなリハビリを試して自分にあったものを選びましょう。

このほかにも、運動の種類や強度、頻度や時間などいろいろな要素を自分に合わせて行うことが大切です。

自費の訪問リハビリPlusimでは、一人一人のお体の状態を評価した上で適切なリハビリと自主トレーニングを提供しています。リハビリの1つの選択肢にぜひご検討ください。

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